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邪魔するゼ!

台湾粗悪コンデンサ事件~クソ電解コン交換日誌~ハンダゴテにコツ有り

前回に引き続き、メインボードのコンデンサ交換をします。

台湾製粗悪コンデンサ事件とは?

・コンデンサの性能を表すのには幾つかのパラメータがあって、一般ユーザは耐電圧と容量&許容温度位しか気にしませんよね、電解コンの場合。しかしコンデンサには内部インピーダンスなるものが存在し、その値が小さい程高性能コンデンサと定義されています。細かく分類されたパラメータもあるんですが、ここでは掘り下げない事にします。この内部インピーダンスを小さくする事に成功したコンデンサを、SANYO電気(サンヨー)が”OSコンデンサ”と言う名称で発売したのが数年前の事です。

・そして、その高性能が買われてスイッチング電源やPC内部のDDCにも採用される様になりました。 同業他社も黙って見ている訳もなく、同じ様な特性の電解コンデンサを次々とリリースし、一般には”低ESRコンデンサ”として呼ばれ流通する様になりました。

・台湾がこけたら世界のPCベンダが困り果てるって言われる程、台湾製のパーツって世界中に流通してますよね。そんな台湾の幾つかのコンデンサメーカが真似たんです、”低ESRコンデンサ”を。技術的に未熟な部分があったのでしょう、稼働後数ヶ月から一年位で液漏れ、パンクが続出、確か●BMや●susなんかは無償修理に応じたと思います。

・製造時期で言うと2001年~2003年位までに製造されたもので、製造が台湾以外であっても”台湾製コンデンサ”を使ってるものは要注意です。

・興味のある方は”低ESRコンデンサ”とか”台湾製コンデンサ”で検索すると情報が得られると思います。

ウチの女の子のも”事件”発生!!

・実験室のAX4B533-TUBEの前にも実は、Officeのオバサン女の子が使ってるPCが逝ってるんです。このクソコンデンサが原因で。

・出始めた現象は、いきなり青い画面になって16進のエラーコードを吐き出す通称”ブルースクリーン”、突然のフリーズ、起動中にいきなり再起動など。そんな現象が頻発するんでチェックディスクなんか実行してもファイルの断片だらけの結果しか帰ってこないんでHDDの不良を疑ってHDD交換しました。

・その後一ヶ月位は何故か快調だったのに、また現象が再発。何が起きてるんだろう、またHDDかあ?…と裏蓋をあけてみたら…。

・電解コンが膨れて、汁噴いてます。(↑)その汁が乾いて先っちょなんか茶色く錆びてますよ。
・仕方なくそっくり交換、その後このマシンは快調に動作しています。

・交換後の様子。(↓)これは2004年5月の事でした。
・四層の両面基板、しかも電源廻りのため、ベタアースになっていて普通の半田鏝では恐らく歯が立たないでしょう。同じ修理を自分でするなら、最低限60Wクラスの、漏洩電流の少ないモノを準備してください、鏝先がアース出来るものが理想です。

オレのもかあ? (ToT)...

・こちらは私のメインボード。(↓)まずコンデンサの容量チェックから。
6.3V、1500uF、この角度では見えませんが105℃品です、でも汁が乾いて粉噴いてます。ついでに封止ゴムもはみ出してます、重症の脱肛です、痛そうです、ボラギノールでこれは治りません(爆笑)。
定格電圧から想像するに3.3V系に使われている様子、メモリ廻りかな。
・悪いことにこのメインボード安かったんで三枚購入後、二枚は友人の会社でCADマシンとして毎日活躍中、メインボードを買い換えろなんてとても言えない…。
残された選択肢は一つ、コンデンサ交換しかなく、これで私も変わり者チャレンジャーの仲間入り。

・オシロに接続してどんな電圧でどんな波形かチェックしてみます。(↓)
・電源の波形見るのにこんなオシロはオーバースペックなんだけど、他にないので
TDS6124C+P6245で波形をチェック。


・(↓)電圧は2.5V、って事はメモリ系かな。
・盛大なリップルノイズを期待していたんですが、それ程でもなくがっかり一安心。
・正常動作はするものの、汁噴いたコンデンサは精神衛生上よろしくないなので交換します。

・(↓)不良コンデンサを外して、スルーホールの半田を綺麗に吸い取ります。
・私は60Wの半田鏝( Weller )+半田吸い取り線( De-Solder Braid :Made by HOZAN )でここまで 戦いました、結構大変な作業でした。
・焦げたフラックスを拭き取るとこのような感じになります。

・(↓)ひ・で・ぶ・寸前のコンデンサ、秘孔を突いたのは誰?。
・黙って汁なんか噴いてないで、盛大に大音響で弾けてくれた方が判りやすいんだけどなぁ、”あ゛、PC逝ったな”って(爆笑)。

・(↓)CPU周辺のコンデンサもチェックしたが、現状では問題なし。
・使用電圧が低いからなのか、このまま無事でいてくれよ、キミ達。

・(↓)新品のコンデンサを半田付けして、アクリル板シャシに搭載して工作は完了。
・通電チェックも問題なく、Windows2000が快調に起動しました。

やれやれ...

・メインボードの電解コンデンサ交換には普通の半田付け以上の気力と半田鏝を必要とします。
もし電解コンが汁を漏らしてるのを発見した場合選択肢は三つあります。

1)そのメインボードは諦めて廃棄、新しいモノを買う。
2)メーカーに修理依頼する。
3)自分で交換する。

・前者二つの選択は極めて一般的な解であり、フツーの人はこのどちらかに落ち着くでしょう。
三番目を選択したあなた、そう、これを読んでるあなたです。
最悪の事態を想定してチャレンジしてください、メインボードが本物のゴ・ミ・と化す可能性を含んで
いますので。

(ken)

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