電子工作入門 基礎編
趣味にも色々ありますが、「電子工作」もその一つです。かつて(そして今でも)ラジオやアンプなどの製作は非常に根強い人気があります。また、使う電子部品も真空管やトランスから始まり、抵抗・コンデンサ、そしてトランジスタやオペアンプに代表されるIC類、最近ではPICマイコンと呼ばれる集積回路もその仲間に加わりつつあります。
それぞれに仕事として関わっているプロフェッショナルがいらっしゃいますが、もちろん個人レベルでの趣味ユースにおいても非常に適した素材であり、インターネット全盛の今、数多あるサイトでご覧になる事も多いかと思います。
当コーナーでは「電子工作」を趣味として楽しむためのノウハウを、徐々にステップアップすることで身につけようという方を対象としております。つまり「電子工作」を趣味とする、あるいは趣味としようとしている「初心者」の方々に満足していただく事を目指しています。
作ってみたいと思う電子回路を楽しみながら組み上げていく課程での面白さ、完成したときの達成感、そして実際に動作させたときの感動を多くの方に味わっていただきたいと思います。
力むことなくマイペースで進めていただくべく工夫していきますので、楽しみながら、時にはじっくりと考えながらお付き合い下さい。
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当コーナーでは「電子工作の基礎」を中心としたテーマで構成しています。
電子工作を趣味として取り込むには非常に最適な「ブレッドボード」と呼ばれる道具が市販されています。ここではこの「ブレッドボード」を電子回路の基盤として使用します。そのためまず最初に「ブレッドボード」について紹介します。そして、それを使いながら電子部品の基礎を身につけていきます。加えてPIC(「ピック」と読みます)と呼ばれるマイクロコントローラを使い、より高機能な電子回路の習得と実践に取り組んでいきます。●
講師自己紹介
当コーナーを担当します「うえっち君」です。
(ですので、”うえっちくん”と読んでいただけばOKで、「さん」付けは不要です)。
これまで仕事では通信ネットワーク関連のソフトウェア技術者として過ごしてきました。Z80や6809などの8ビットプロセッサから始まり、RS-232Cを介したパソコン通信技術に関わっておりました。その後ではインターネットの発展に伴ってTCP/IPを含めたLAN通信への展開、企業間通信への応用を専門としております。
もちろん電子工作は今でも趣味として楽しんでおりまして、最近はPICマイコンを中心としたデジタル回路を使い、色々なものを作っています。他にもクルマやバイク、天体観測、鉄道撮影、釣りなどを趣味としております。特にクルマについては、電子工作が応用できる事から自分なりのカスタマイズを施しており、良く壊れると言われるイタリア車のメンテナンスにも一役買っています。
ワタシとて、電子工作を始めた頃は当然「初心者」でした。ブレッドボードという便利なものは無く、汎用基板を使ってせっせと組んではテストして失敗し、ゴミばかり創り出しておりました。また専門的な教育を受けた訳ではないので、様々な理論は後追いで本を読んだりして身につけました。
これから電子工作を趣味として始めようという方に、少しでも楽しさを味わっていただければ良いなぁと思っております。
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(uecchi)