yyさんのお便りの続々編です(kazu)
東京のyyさんからのお便り~続々レポートです。 <(_ _)>
今回はちょっと面白い回路で、モールス練習器を作ってみましたのでレポートします。
乾電池1本で、スピーカーを鳴らしてLEDも音にあわせて点灯~でも回路はカンタン~
トランジスタ2石の発振回路で音を作るとともに、スピーカーのボイスコイルを、昇圧用のRFC代わりにしてしまって、LEDを点灯しています。
LEDはけっこう明るく点滅しますが、電鍵がOFFの状態(音が出ていない状態)でも、うっすら点灯しています。リーク電流が原因で可聴域外周波数で発振しているのかも知れません。
回路を工夫していきます。
元ネタは、奈良の「ゆきお」さんのHP、「楽しい電子工作」「電池一本で点灯するLED」です。試作してみるとLEDがちゃんと点灯します。(図1)
1.5VでLEDを光らせる回路では、コンデンサに充電して間歇的に光らせる回路をよく見かけますが、この回路は、点滅ではなく連続点灯なので、ちょっと感動しました。
ゆきおさんの回路を、図2のように変形させると、1.5Vでスピーカーを鳴らず回路としてよく知られる図3とそっくりです。
もしや... 完成した回路図
もしや、とRFCの代わりに、8Ωのスピーカーをつなぐと、かなり周波数は高いですが、ちゃんと音が出て、LEDは音にあわせて点灯します。CRの定数を少し変えて、図4のようなモールス練習器ができました。トランジスタは、入手が容易な2SC1815と2SA1015でOKです。
(東京yy)
追加実験 2012年4月 kazu
数年ぶりの更新です。
モールス練習器(図4)について質問をいただいたので、再現してみました。下図の図4-Aは書き直しただけで、図4と同じです。
どうせやるなら、以前から気に入っているランド方式の配線をやって見ました。パターンの無いプリント基板に、リードのまま半田付けする配線方法です。要するにベタ配線です。
手作りトランシーバ入門―ランド方式で作る (HAM TECHNICAL SERIES)
試作1号~細かく切った基板を接着剤で貼り付けで”踏み台のための島”を作って配線して行きます。
エレキーしか持ってないので、即席で縦振れ電鍵(モドキ)を作りました。
で、結果は...鳴るには鳴りましたが虫の鳴き声並でした。LEDはキーインと同時に点灯します。しますが、1.5Vではダメで、電圧を上げていって、2.5Vくらいから光り出します。これでは音量調整の必要が無いように思いますが...質問をいただいた方はトーン変更もできたと言われていましたが、この回路だったら、相当練らないと思い通りに動かないかも。
スピーカ端子の波形を見てみました。yyさんが言ってた通り、高い周波数で発振しています。正確ではないですが約3.3kHz付近です。電圧は2.2Vp-pくらいでした。
音量調整ができないか?という質問でしたが、この回路で音量調整は難しいです。トランジスタは増幅というより発振するだけで精一杯のようです。電力が非常に小さいです。スピーカ自身がトランジスタ負荷の役目を果たしているので、ここにボリュームを入れてもうまくいかないと思います。発振を弱めたら発振しなくなると思います。
続いて、ユニバーサル基板で試作2号を作る予定です。このような試作にはブレッドボードが最適なようです。
kazu