・今回は趣向を変えて自動車&バイクの工作です。
・自動車を所有するとカー用品店とかガソリンスタンドに行きますよね。そんな場所で販売されていたり、カー雑誌などにも広告されている省燃費商品って眼につきませんか?”本当かいな?”って。
・オイルに添加するいわゆる”添加剤”ってのは私の経験上”可もなく不可もなく”って感じで、高価な添加剤使ってオイル交換さぼるよりも、自動車メーカー指定かちょっと上のランクのオイルを3000~5000キロで交換した方がコストパフォーマンス高いと思っています。
・今回のターゲットは電気系のモノで、”熱いLightning”とか、”ちからニンジン”と言う商品名で市販されています。
・謳い文句からするとコンデンサじゃないかと推測、ネットで検索すると購入して分解したサイトまであり、同じモノを自作して検証までしてます。どうやら効果はあるらしいが、電気屋の私としてはやはり腑に落ちない…。可能であれば装着前と装着後の波形を公開して欲しい訳です。
・相手がクルマやバイクであるため、HDDやPCの様に簡単にオシロを接続する訳にもいかないので、とりあえず作ってみる事にします。
”ちからニンジン”を自作してみる
・回路は大容量のコンデンサとヒューズ、動作確認のLED程度、どうせなら高い周波数のインピーダンスも下げたいんで以下の構成にします。
・10000uF(電解コン、高リップル品)
・2200uF(PC用低ESR品)
・22uF(セラミック)
・1uF(セラミック)
・0.1uF(セラミック)
・回路については今更説明の必要もないかと思いますが、ヒューズに並列に入れたLEDがミソです、強いて言えば(自動車用ブレードヒューズでは特許商品だったような気がするなぁ)。
↓使う部品はこんな感じ
↓ユニバーサル基板を適当に切って組み立てます。
↓小型にする為、低ESRコンデンサは背面に取り付けます。
↓ホットボンドで周囲を固めて試作一号完成
まずはBikeで実証実験!
↓実験台になったVFRクン、バッテリーにアクセスする為にサイドカバーを開けます。
↓こんな感じで取り付け完了。
してその効果は…
こんなもの効くわけない!って思い込んでいたのですが。気のせいなのか、スロットルを開けた瞬間のエンジンのツキが良くなっている感じがします。俗に言う”低速トルク増大”って奴なのか…。
・広い直線で引っ張ってみます。6000回転を超えてからのエンジンが綺麗に回ってる様な気がします。
そのため、加速が滑らかになって振動が減ったような…。
え゛~っ、うっそぉ、何だかイイ感じだよこれ。
何だか釈然としないが、続いて四輪用も実験
↓取り付けようと思ってバッテリーカバーを開けたら、端子がネジ止めじゃない!
どうしよう…。
↓薄い銅板を積層して、半田付けして端子にします。
↑ちょっと気取って網タイツなんか被せてみました。それだけで、俄然高級品っぽくなるから不思議。
↓実験室で試しに通電してみると、青いLEDが怪しく光ります。
↓こーんな感じで取り付けて…。
4輪での実験終了..
取り付け後、十数キロ走りましたが、バイクの様な変化は感じませんでした。走行パターンが一般の市街地走行の為まだ何とも言えませんが、少なくともダメージを与えたり、不調になるって事はなさそうです。
・それにしても、この手の商品、誇大広告まがいが多いんじゃないかなぁ…。
・この後、修理の為ディーラーに入院、今頃はヘッドをはぐられて居ることでしょう。
※この修理はバルブリフターの交換修理で実験が原因ではありません
(ken)