論理回路の素子として、整流回路用として、アナログ信号の検波用として広く使われるダイオード。
種類も星の数程あって、何をどう使って良いのか判らなくなる事があります。
既に沢山の教科書や参考書に書かれている事ですが、自分の眼でみて、確認しないと納得出来ないへそ曲がりな私、実際に順方向特性を測定してみました。
1S954 小信号スイッチング用
#シリコンダイオードの特性 そのまま、教科書通り。こんなんラジオに使ったら そりゃぁ性能落ちるよね。順方向バイアスを与えるって手もあるか…。
1N60 ラヂオ小僧の定番?
#0.2V付近から立ち上がって いるけど、20mAも
流すと シリコンダイオードと同じ位の 電圧ドロ
ップが…。
定格まで電流流したらどうなるんだろう?
RB441Q (Schottky Barrier Diodes)
用途:小電流整流用
# 1N60と良い勝負の低電圧特性、電流の立ち上がりが急峻って事は内部インピーダンスも低そう…。
ラヂオの検波位には使えそうだけど、高周波についてはカタログに記載なし。
MA700 (Schottky Barrier Diodes)
用途:検波用&超高速スイッチング用# ちょっと立ち上がりがユルいけど、用途が”高周波検波用”です。
…ラヂオに極限の感度を求めるならRB441Qの方がベターなのか…2GHz迄使用可能らしい…
1S2456
用途:電源整流用
# 教科書通りですねぇ…。
RK43 (Schottky Barrier Diodes)
用途:電源整流用
# 構造上逆耐圧が高く取れないのが難点ですが、低損失なのが判ります。
以上、実験室からのレポートでした。(ken)