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これはマニア必見!! プロが明かすハンダ付けグッズの選び方

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・電子工作やラジオの修理に欠かせないのが、半田こて&半田ですよね。
それと、半田吸い取り器具、これはバキュームで吸うタイプと、毛管現象を応用した半田吸い取り線などがあります。
・私が通常使ってるモノを紹介します。一般の方には少々高価ですが、使ってみるとやめられなくなります。

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いつも使ってるWellerの半田こて、左が24V/50W、右が24V/25Wタイプ、AC100VをDC24Vに変換して電力供給してるので、デリケートな半導体にも安心です。
先端に温度センサーが仕込んであって、温度をフィードバック制御する仕組みで大きなモノでもパワフルです。
ネックは価格かな、写真のモノは古いので既に製造中止ですが、最新のモノは五万円位します。

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これはハッコーの最新機種、営業の方がデモ機として貸与してくれました。
Wellerよりも断然お勧めです、値段が半分以下です。
こいつもWeller同様温度のフィードバック制御してるので、見た目はちゃちですが、非常にパワフルです。
そして、ヒートアップが非常に早いです、電源投入後10秒もあれば半田付け可能になります。
こて先はオプションで差し替え可能、数十種類あります。
・欠点はグリップ部分が細いので、少々持ちにくい、誤ってヒーター部分を握ってしまう可能性があることです。
作業に集中してると、手探りで半田こて握るって事ありませんか?私はそうなるんですよ。
対象物に視線と神経が集中してると”ここにあった筈”と手探りで半田こてを探して半田づけする
状態になるんですが、こいつはグリップが細いので、誤ってヒーター部分を握ってしまいました。
これは”痛熱い”です、びっくりして鼻水出ちゃいましたよ(笑)。
半田こてで火傷したところって焼き肉のニオイがする事を発見しました、この半田こてのお陰で。

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・半田作業中にこて先が黒っぽくなって半田が乗らないって現象に遭遇したことありませんか。
半田が高温で酸化して皮膜が出来てしまうからなんです。
濡らしたスポンジやティッシュを使うのが一般的なんですが、フラックスと一緒に半田が酸化する
と厄介で硬めのモノでこすらないと取れなかったりします。
そんな時役に立つのが、上の写真、真鍮のタワシです。
こて先をブスって突っ込んでから、濡れたスポンジで拭うと完璧に綺麗になります。
真鍮タワシは容易に入手出来ると思うので試してみてください。

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・こて先クリーニングと来れば、不要半田の除去ですよね。
バキュームタイプは吸ってる途中で半田が冷えて固まってしまい、目詰まりを起こしやすいんで私は
使いません、原始的ですが、半田吸い取り線を使っています。
半田吸い取り線も複数のメーカーから色んなタイプが出ていますが、ホーザンのフラックス含浸タイプを愛用しています。
半田吸い取り線を切らずにそのまま使ってる人を見ますが、熱が逃げてしまい思うように半田を吸い取ってくれません。
必要な長さにカットして使うのがコツです、私は5mm~10mmにカットしたものを沢山作っておいて
使っています。
・最近はRoHS対応とかで、鉛フリー半田が出てきていますが、非常に作業性が悪いので、必要なければフツーの半田をお勧めします、暴れたくなりますよ鉛フリー半田って。

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・半田吸い取り線のもう一つの使い方を紹介します、私流ですが。
何に使うかっていうと、ユニバーサル基板を使った時の電源や大電流ラインに使うんです。
半田吸い取り線と言っても銅の網線ですから、電気を良く流す訳ですね。

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・細かい部分の作業で忘れちゃならないのがピンセットです。
安物を使うとすぐに曲がってしまったり、ピンセットの先に半田が乗ってしまい、ピンセットが半田付けされてしまうなんて、笑えない悲劇も発生します。
少々肉厚な材質で、先端が細くピシっと閉じるものが良いです、目安は“鼻毛が無理なく抜けるピンセット”です。
・写真のモノはホーザン製で材質はステンレスです。
かなり使い勝手が良いのですが欠点は磁気を帯びてしまう事ですね。

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・これが私の”半田付けAllStars”です。
右にある茶色の線はポリイミド線と言って、ジャンパー等に使います。
・半田付けと言っても結構奥深いモノがありますよね、たかが半田、されど半田です。

(ken)

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