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探し物~知的電子実験

1石IC(LMF501T)ラジオの製作~発振ギミ..

朗報!! 気まぐれ発振現象の対策4題~東京yyさんレポート到着  2006.03.29
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高性能?ストレート式中波ラジオ

 ベッドラジオとして手軽に自作できるラジオを、ということで1石ICラジオを作ってみました。(寝床にはラジオがいっぱいありますが)
 1石ICラジオといっても(クリスタル)イヤホンで聴くというのは実用的ではないので、東芝のTA7368Pという低周波アンプを付加しています(インチキ?)。単3乾電池2本で、電池寿命は1ヶ月以上...?
◆回路図はこちら

ラジオIC ミツミLMF501T-2

 ラジオの主要部分は、ミツミLMF501T-2という1石のICです。普通のトランジスタと全く同じサイズ(TO-92A)で3本足です。これで高周波増幅3段と検波回路を内蔵しています。動作電源は1.5Vです。150KHz~3MHzが実用範囲ですから中波放送用のストレートラジオには最適でしょう。
 値段は1本120円くらい。もともとはサンヨーがLA1050という品番で製造していたICでミツミが引き継いで製造しているようです。

製作開始

 IC配線用の汎用基板に組みました。
 製作時間は約2時間。週末の夜、仕事が終わってからの作業。

 小物入れのケースとスピーカ、ボリューム、スイッチは、以前の製作失敗トホホの時に製作済み。
 単純だから何も難しいことは無い。
 待望の火入れ式!
 ◆ラジオの第一声
 ...なんじゃこりゃ?
 ◆ラジオの第二声
 完全に異常発振してるみたい...
 あ~あ~...
 どうも自分は高周波回路には向いてないようだ.....トホホ

インターネットで先人の情報をいろいろ調べてみると、電源系統が不安定だと(電源ラインのインピーダンスが高い)このような「ピー」とか「ギャ~~」とかやかましい異常発振を起こすらしい。
それで対策は定番であるパスコン(バイパス・コンデンサ)を入れろ、と言っています。2個のコンデンサを入れました。
 ◆回路図の赤い矢印の部品
写真を撮るのを忘れましたが、基板の裏にある、アースラインも改善しました。
アースラインは「太く」「囲む」ようにワイヤー配線を追加しました。

  パスコンを追加しテスト前の1石ICラジオ
 基板と、バーアンテナ、バリコンはできるだけ離さないと発振するようだ。

異常発振対策後の火入れ式

◆1石ICラジオの第三声
鳴った!!
◆1石ICラジオの第四声
懐かしいミッチーだ。

作業完了後

 ミツミのLMF501というワンチップICはすごいICだ。高周波増幅~検波までとはいえ、戦前戦後のあの大きな真空管ラジオがこの1本に詰まっているのだから。それも乾電池1本で動くとは...
 
 一応鳴ったが、どうも発振ギミなのは治らない。完全にチューニングしないとちょっとでもズレたらピ~と発振する。配線には間違いが無いのだから、やっぱり部品の実装技術の問題だろう。

 異常発振を止めた(完全には止まってませんが)「バイパス・コンデンサ」と「アースライン」は、ラジオや無線機などの高周波回路だけでなく、低周波回路はむろん、マイコン回路などのデジタル回路の製作にも非常に重要なテクニックです。デジタル回路では、電源ラインに0.1μF(104)くらいの積層コンデンサを随所に入れます。一種の「おまじない」です。 

 突然、昭和32年頃のトランジスタラジオ(NEC NT-61)が事務所に飛び込んできた!かわいい!しかも鳴らない不動品だ。急速に興味はそっちの方に...(笑)
 というわけで1石ICラジオの作業は完了します。ああ忙し。(kazu)

朗報!! 気まぐれ発振現象の対策 4題  ~東京yyさんからのレポート

ミツミのLMF501Tを使ったラジオの発振の件ですが、大変気まぐれな現象のようです。

私も同じように作ったつもりが発振したり、しなかったりを何回も経験しましたが、いろいろな方のご研究を参考にさせていただき、次の対策のどれか、または組み合わせればたいてい治るようになりましたので、参考までに報告します。

 501TのRF入力には、アンテナコイルのタップ、またはベースコイルを使う

 RFの入力コンデンサの容量(通常は0.01uF)を下げる(100PFくらいまで調整する)

 AGC抵抗(通常は1KΩ)の抵抗値を上げる(5KΩくらいまで調整する)

 AFアンプTA7368Pの入力(1ピン)に、パスコン(0.01~0.1uF)をぶら下げる

yyさん。感謝です。(kazu)